7月3日。柿の木坂という隠れ家チックな住宅街に小さなスタジオを構えて、丁度3年を迎えました。決して平坦な運営ではありませんでしたが、皆様のおかげで大好きな仕事をさせて頂いている幸運に感謝します。
私の愛する工房を、今一度紹介させてください。
柿の木坂写真工房は最寄りの、東急東横線の都立大学駅から至近と言うわけでも無く、大きな道に接しているわけでも無く、さらに路面店ですら無く、スタジオも至ってシンプル。まずもって、どこにあるのか解らない位の閑静な場所にあるのです。でも、緑に包まれたこの建物に一足踏み入れれば、漆喰壁とナラ材のフローリングが醸し出すやさしい空気と、まるで林間の高原のような静かさに包まれてもいるのです。
ただ、ここで地域密着の仕事をするのは予想以上に大変な事でした。知名度も無い。コネクションも無し。宣伝するお金も無し。それでも石の上にも3年。結婚式の撮影でご縁を頂いたお客さまを始め、地元の優しいお客さま、何よりスタッフの頑張りに支えられ、ようやく少しずつ地域に認識されてきた手応えを感じ始めました。
もともと、縁もゆかりも無いこの町でしたが、毎日確実に好きになってきています。