デジタルフォトの色再現は、アマチュアベースならもうほとんどフィルムと変わりがないところまで来た。はじめてデジタルカメラを使ったのはNIKONのD1Xと言うカメラ。2003年のことだった。あれからたったの4年しかたっていないとは驚き!だってその間の
デジタルフォトを取り巻く環境の激変ぶりと言ったら、もう本当に大変なモノだったから。もっともまだしばらくこの傾向は続くと思うけど。
その色再現で一番困るのが、モニターで見た色とプリントになったときに出てくる色をどのように一致させるかと言うこと。これに関しては、モニターをキャリブレーションして、カラースペースを統一して、と言うようなフローを確立することが第一。CMSなんて言うけど、かなり面倒な話なのでここでは触れない。ともかくここまでの理論は我ながらほぼ完璧に理解してそのシステムと環境は整えた!
これで色の一致は”ほとんど”良しと言ったところ。でも”ほとんど”!!まだ未解決な部分もある。と言うかあった。それはモニター。
印刷を前提としたときには、極一般に使うカラースペースs-RGBで画像処理すると、使える色がモニターの段階で大幅に省かれてしまう。よって印刷物を相手にするときには、Adobe-RGBと言うカラースペースを使うのが望ましい。実際仕事ではそのようにしている。ところがAdobe-RGBを再現できるモニターとなると、おいそれとは購入できない価格となる。具体的には約65万円。なので画像処理そのものはAdobe-RGBで行ってはいるのに、実際にs-RGBからはみ出した部分の色を画面で確認することが出来なかったのだ。この部分は勘というわけ。手焼きの写真でも色再現は勘で行うので、それ自体実際に難しいものではない。しかしデジタルのメリットという面を考えると、何ともちぐはぐな状況であることは明らかだ。
そんな中、やっと許容できるプライスのモノが出てきた。それがNECのLCD2690WUXiというもの。購入価格20万円を少し切るくらい。
注文して待ちこがれて、やっと届いてキャリブレーションして・・。ドキドキしながら、adobe-RGBの画像を開いてみると!
「うわー!!すごい!!青緑が出ている!!オレンジが出ている!」今までこの色域は想像の世界だった。モニターでは見えないけど、印刷では出る色なのだ!だから慣れと実情でカバーしていたけど、これからはモニターで見てガンガンいける。いいなぁ、やっぱりadobe-RGBは!
今日の映画:ブロンコ
今日のエアロバイク:45分/195kcal/17km