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am 1:38

Isao


am 1:38

うとうとしていた僕は警報の音と化学繊維が焦げ付いたにおいではっと目が覚めた。

窓を開けると黒い煙が侵入し、そこで間違いなく火事だと認識する。

とっさに外へ飛び出すと何人もの消防隊員が必死で何かを叫んでいた。

そこで初めて煙が出ていたのは隣のアパートだと気づき住民は既に避難している。

とにかく何が目の前で起きているのかはっきり自覚するのには時間がかかりすぎた。

立ち入り禁止のテープの外でただ見守るしかなく、携帯や財布を置いて来た事にそこで初めて気がつく。そして凍てつく寒さに自分が薄着だったという事も。

とっさに冷静にすべてを判断する事がいかに難しいかも改めて思った。

消火が確認されたので僕は自分の家に戻りとりあえずの貴重品とカメラを持ち出した。

なぜかはわからないが撮らなければ。一瞬頭をよぎる。

幸いにもこの火事で死傷者は出なかった。

と同時に普段テレビの向こうの出来事が自分の身の回りでおこった時、自分はどういう行動をとるべきなのか、そしていつ起きてもおかしくないという意識を持たなければならないと思った。

火事のニュースを調べると死傷者の出たものしか扱われていなかったが、毎日のように火災が発生し尊い命がなくなっているのがいかに多いかがわかる。

自分の部屋でもし起きていたら、完全に寝ていたら助からなかったと思う。

他人事ではない。みんなもマジで気をつけて欲しい。

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