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甘さと優しさ

Isao

若い頃、甘さと優しさを全く混同していた。いや実は今もそうかもしれない。これを混同してはいけないとよく聞くし、私自身そう思っている。しかし、微妙でギリギリ瀬戸際の対処を求められたとき、果たして本当に正しい判断を下せただろうか?と思い直すこともしばしば。 優しさと甘さの根本的違いとは何だろうか?道徳の教科書的に考えれば、その時目に見える状況のみで判断し対処するのが甘さ、事象の前後まで広く捕らえた上での対処が優しさなのではないかと思う。だから前者がその場しのぎのただ「甘い」のみにとどまるのに対して、後者は同時に「厳しさ」も伴ってくるのは当然だと思う。さらに経過をたどれば、ほとんどの場合優しさに基づいた対処に方が、よりましな結果に向かうだろうとは予測できる。それを期待しての優しさなのだから。しかし、時々に発せられる優しさをどのように捉えられるかは、結局は自分や受け手の資質に依存しなければならないのだろう。そうした人間の欠陥を認めつつ、だから私は一生勉強し続ける僕人でなければならないと思う。

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