イースターエッグのデジタルアルバムの多くは1ページの中に何枚かの写真で構成するタイプ。それをデザイナーズタイプと言っている。完成型は市販の写真集のような感じでこれは大変好評。製本も質も印刷の色も悪くない。ただ最近思うことがある。それは出力まで自分たちでしたい!と言うこと。
というのは、それらデザイナーズタイプのアルバムはデザイン構成・編集や色の管理は全てアトリエで作成しているものの印刷製本だけは自力が叶わず外注にしているのだ。フィルム撮影でその美しい完成度にこだわり手焼きにしている私たちにとって、これは全く歯がゆい。デザイナーズアルバムを擁護するなら、正しくカラーマネージメント環境を整え、印刷されたアルバムはそのレールに美しく載ってはいる。
が、しかし一介の表現者としては絵が完成されて出来上がる瞬間まで、この目でこの手でたずさわりたいと思うのは当然じゃないか!
ではなぜそうしないのか?簡単、それに答えられるプリンタがあまりに少なかったから。笹倉がフォトショップをいじり始めて8年。カラーマネージメントの基礎がほぼ確立されたのがV6だから今から6年前。以来、その理論は正しくもハード面ソフト面共に現実が追いついていなかったのだ。色の忠実度、安定度の面でようやく仕事に使えると思えるプリンタが出たのが5年前、エプソンのPX4000。しかしこのプリンタはほとんどマットペーパーにしか使えなくブライダルの実践投入にはまだダメだった。さらに待つこと2年、満を持した感のPX5500が登場。そして以後2年間、コンピュータ環境も自分自身のスキルと知識も熟してきた。いよいよ、このプリンタを使用しての新しいアルバムを出すことが出来そうだ!!
カラーキャリブレーションと出力結果にこだわって!
2008.03.03