え?直売価格で19万円を切った!!
ついにというか、やっとというか、ともかく嬉しい話。
Adobe-RGBを表示できる液晶モニターがまた登場した。(Adobe-RGBが何を意味するかは、小難しいので省略するが、一言で言えばデジカメで撮った超キレイな色をほとんどありのままに表示できると言うこと。逆にそうでないモニターは大体こんな具合です。で見せている)
しかも今回はプロ用モニターの大御所、ナナオからの発売だ。2年ほど前、この色を出せる液晶モニターを初めて世に送り出したのがこのナナオ。当時の価格は75万円くらいだった。良いのはわかるが、さすがに手を出せるものでは無かった。高価なおもちゃを買ってもらえず、デパートのおもちゃ屋で未練がましくそれを手に取り、我が不幸を慰め噛み締めていたときのように、時折訪れるガレリアでいじるのが関の山だった。
今回、このモニターを出してきた背景は、もちろん需要の増大が大きなウェイトを占めるだろう。しかしライバル他社の先制攻撃が私たちユーザーにとっては、同時に援護射撃になったと思う。去年の秋、サムスンと三菱電機そしてNECが相次いでAdobe-RGBを表示できるモニターを市場投入した。サムスンは16万円台で販売すると発表と同時にアナウンスした。
ナナオEIZOの70万円越えしかなかった去年、それは黒船来港のようなカルチャーショックですらあった。しかし販売化は遅れに遅れ、結局間隙を着いたように三菱電機・NECが先行して販売を開始した。市場売価は三菱が17万円ほど、NECが20万円ほどだった。
ここまで価格が下がれば、広い色域を目で確認できるメリットと秤に掛けるまでもない。購入に迷いはなかった。両者の様々なな細かい仕様を比較検討し、ハードウェアキャリブレーションが出来ると言うことで、NEC製のモニターを購入したのがこの1月。感想はやはり素晴らしい。やはり良い仕事をするには良い道具は必須だ。そして、結果を道具に責任転嫁できない。という本当の意味での仕事の厳しさを実感させられる。そこから生まれる作品は悪いわけがない。こんな良いものがまた新たに販売された。フォトグラファー諸氏。
正しいモニターで仕事をしよう!!