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歯医者物語

Isao

歯医者に通い始めてかれこれ三ヶ月目。

腕は確か。治療もすばやく的確な処置。

ヤる時はやる。麻酔をがんがん打ち、ドリルも遠慮なくぶち込む。

『痛い時は左手を上げて下さい』というのは社交辞令みたいなもの。

痛くても我慢せな治らんぞ!と目は語っている。

彼もまたサムライなのだ。

容赦なく切らねば生きていけぬ世界なのだ。

隣で治療していた20代の女性もばっさり切られてた。

その人の靴下がちと気になってたのだが、そこには『必勝』という
文字が書かれていたので思わず見入ってしまった。。

つまり『必勝靴下』、勝負靴下なのだ。

通りすがりの受験生かただの負けず嫌いか、、。

気合いはとにかく入っていた。

この街でもまたいろんな人が戦っている、戦場なのだ。

 

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