「フライトプラン」と「ミュンヘン」どちらを見ようかなと悩んでいるうちに、気づけば春のシーズン直前。やることが目白押しで見に行く時間の確保がかなり怪しくなってきました(T_T)
フライトプランの概要を読んだ限りでは、内容そのものにさほどのおもしろさはないように思えましたが、コンタクト以来のジョディファンの私にとっては、はずせない選択肢でも在るわけです。一方、本命「ミュンヘン」は、その長時間ぶりに二の足を踏んでしまうわけです。1972年のドイツでこんな事件があったとは本当に知らないことでした。ビックリを通り越して口の中に苦みが走る思いがします。これはじっくりと見るべきでしょう。
ともあれ、見ることが今叶わず、手にしたのが文庫本の「フライトプラン」
主人公「カイル」の一人称的描写から始まる冒頭部。ここで彼女の精神的不安定さを読者にも印象付けることで、その後の展開の選択肢が増えるという推理小説ならではの導入は、古典的にも思えるけれどやはり効果的でした。最後のどんでん返しもまたアメリカ的でさもありなんといった感じですが、これはきっと映像になると迫力で肯定されてしまうのでしょう。小説の内容そのものは正直退屈でしたが、映像にしやすそうだということで映画もきっと見るでしょう。