毎日の通勤が英語の勉強と読書でさぞかし賢くなるのだろうな!と思っていた去年の夏でしたが、半年を過ぎて英語の方はさっぱりでもっぱら耳はi-Podで音楽とpodcastに偏向してきています。それでも読書の方は2往復でだいたい1冊のペースで読みまくってます。最近は話題の東野圭吾を完読すべく手当たり次第に買っています。
まず「宿命」
どうしても何をしても勝てないライバル。それも半端じゃない。人生そのものが不運に操られている感じの刑事が主人公、そして同じく不思議な運命に左右され続ける、その元恋人。若き日に不思議な運命から別れ別れになってしまった二人が再会したのは、ある殺人事件の捜査上。しかも元恋人の主人がそのライバル。
シドニー・シェルダンの小説の様なハイソな階級の話ですが、正直これはかなり設定に無理が在りすぎじゃないか?と思いました。最後の宿敵同士の驚きの関係は無茶です。これは支持できません!!
「変身」
この方が思い切りSFに振ってあっていさぎいい感じ。フィクションを意識しなくても楽しめました。脳移植によって命を得た青年が、徐々にドナーの意識に占有されて行く様子は不気味にリアルです。ところどころ「アルジャーノンに花束を」とかぶってるな・・とも感じましたが、それよりはひょっとしたらあり得るかもしれない・・と思えてしまうところが「宿命」よりはおもしろかったです。右脳と左脳の関係はうーん!
「レイクサイド」
子供の受験勉強のため、4組の家族が一緒にレイクサイドの別荘で合宿を始めた。昼間子供たちは、勉強用に借りた一棟の別荘に籠もり専属の教師が指導する。親たちは気ままにテニスなどに興じている。そんな中、殺人事件が起きる。犯人は主人公の妻。しかし不思議な連帯感の中、四家族が共謀してそれを隠匿しようとする。最後に証される隠匿の理由がまた子供を持つ私にも解りにくいような解りやすいような・・・。自分だったらどうだろう?と思わず考えた作品でした。
その他「白夜行」も読みましたが、これは今ドラマでもやっているので、コメントを控えます。