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モニターの色合わせ

Isao

今日は来客の絶えない一日でした。いいことです!!ウクレレウルトラマンもご機嫌良さそうですし、仕事もはかどります。その合間に今日はモニターの色合わせを行いました。
これはキャリブレーション作業と言いまして、簡単に言うとモニターで見る色と実際の印刷の色を合わせるための作業です。パソコンのモニターが一台だけですと判りにくい概念ですが、例えば電気屋さんでテレビがたくさん並んでいる光景を思い出してください。同じ番組が映し出されていても、それぞれの画面に映っている絵の色や明るさやコントラストが皆同じでなはなかったでしょう?パソコンも全く同じで、メーカーから出荷されたばかりの状態がただしい色を再現しているとは限らないのです。むしろ、たいていは日本人の目通りの良い(見た感じが一見よく見える)青に偏っています。正しい白を決定する赤・青・緑の光のバランスもめちゃくちゃです。このモニターを見て、デジタル写真の色を綺麗に調整してもそれはこのモニター上でしか綺麗を再現できません。
という訳で一定の基準にそってモニターの色を正しく設定させるのがキャリブレーションの作業なのです。原理としては、白は白、黒は黒、グレーはグレー、赤は赤・・・という感じにそれぞれの光をはかって、そのモニターの出力する実測値が実際のデータと比べてどのくらいシフトしてしまうのか、それを数値に置き換えてコンピュータに記録するのです。(このデータをプロファイルと言います。)
プロファイルができた後は、例えばあるデジタル写真を表示させるときに、コンピュータはそのプロファイルのデータも読みながら、正しくモニターに表現できるようモニターへの色の出力を調整するのです。これによって基準にそった正しい写真の色が再現できるのです。つまりモニターキャリブレーションしていないモニターでいくらデジタル画像を調整しても全く無意味だという事です。
当然データが次に流れる印刷所でもそれぞれの機器はそれぞれにキャリブレーションされており、ルールの上で色が保証されるという訳です。
以上、モニターキャリブレーションは非常に重要な作業です。イースターエッグでは最低2週間に一度測定し直してデジタル作業に万全を喫しております。真面目に真面目にイースターエッグです。

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