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シュナイダー アポ・コンポノン!!

Isao

最近はデジタルの話題が多かったのですが、やはり手焼きはいいものですね。さてさて、手焼きの写真が完成するまで、それこそいろいろなプロセスを踏みます。カメラ機材は当然フィルムカメラ(なんと言う驚きの表現!!)を使って撮影します。そのプロセスの途中を全部省いて最終的なプリントのお話をしたいと思います。
そもそも手焼きのプリントってなんでしょうか?ネガをご覧いただくと明暗が反転しているのをご確認いただけると思います。でも実はそれだけではありません。色も反転しているのです。赤い色のものを撮影すれば、ネガのその部分は青緑色に写っているはずです。
手焼きのプリント作業は簡単に言えばその「ネガをもう一度印画紙というフィルムに撮影する」ようなものです。一度撮影して反転したものはもう一度撮影して元に戻す・・という訳です。これがプリント作業なのです。
しかしこのときに様々な困難が横たわっています。そもそもネガになった段階で、私たちが目で見た元の色はかなりスポイルされています。それをもう一度撮影するとなると、さらに元の色とはかけ離れてしまうのです。ですからわたしたちイースターエッグは撮影時にもプリント時にもレンズにこだわっています。
今日はプリントの話でした。手焼き作業の技術的な面は今日はさておきましょう。
手焼きのプリントするとき、ネガに含まれる色の情報を如何に損なわずに印画紙に届けられるかが結果の善し悪しを大きく左右する訳です。ここで大きな責任を担うのが引き延ばしレンズです。私どもイースターエッグでは創業よりプリント用のレンズにシュナイダーのコンポノンーS80ミリというものを使ってきました。ドイツ製の非常にいいレンズで色の分離つまり「キレ」が本当に素晴らしい。撮影用のツァイスレンズのも似ています。光学レンズはどうしても光の波長域によって色のにじみがでてしまう宿命を持ちますが、コンポノン-Sはそれをかなりおさえてくれるものなのです。とてもいい相棒です。
しかし今日!更なるレンズを購入しました!それは「アポ・コンポノン」です。
名前はかわいいですが、凄いキレ者のようです。アポとはアポクロマートの略で、これは更に更に光の分離を防いでくれる特殊技術を使ったレンズなのです。こんな素晴らしいレンズでプリントした手焼きはどんなものか?私も楽しみです。是非、妥協なきイースターエッグの手焼きプリントに今後もご期待ください。もちろん技術も日々磨いていますよ!!

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