こんばんは!今日は関東2年ぶりの大雪です。寒いですね。
今日「異邦人」のカミュ2回目を読みました。
1回目に読んだ時と全然違うのにはビックリしました。
第一部の情景、特に海岸でのシーンは短い文章なのに、映画で見ているような
ゆっくりと時間が流れていて、とてもキレイだと思いました。
本を読んで、こんなにキレイだと想像して読んだのは初めてです。
東野圭吾も好きですが、とても単純で、800ページある本でも
あっというまに読んでしまいます。
それに比べて「異邦人」は140ページと短い小説ですが内容が深いです。
あまりの暑さに人を殺してしまったムルソーですが、何故4発も弾丸を撃ちこんだろのだろう?
母が死んだのに、葬儀で涙も見せず、翌日には海水浴に行き
映画で笑い転げ、冷淡だと思われる。
ただ、母の葬儀で涙を見せないからと言って母親の事を思いやっていないとは思えない。
そして、この作者は生まれた次の年には父親が戦死し、貧しい生活をし
17歳で死にかけて、46歳で自動車交通事故で死んでしまう。
そんな人生を送ったカミュの作品をもう少し読んでみようと思った。