大学の先輩の結婚式から一年が経つ。
早いものだなあ、と思いながらも一周年記念に一枚の写真を額装して送った。
ブローニーで撮影したモノクローム。
公会堂とそこで向き合う二人のシルエット。
モノクロームには一生色あせることなく、いつ見てもその時の記憶が鮮明によみがえるような錯覚を覚える魅力がある。
あれから一年、お嫁さんお腹には新しい命が宿っている。
印画紙に焼き付けられたあの日の記憶はきっと生まれてくる小さな命に語り継がれるんだろうな。
その写真を何より自分が撮れたことがうれしいもんやね。
