今日の撮影は、お茶の水の山の上ホテル。文化人や小説家が愛用する隠れ家的ホテルだという。イースターエッグでもここで挙式を挙げられる方からの依頼は多く、私自身はもう何十回も撮影にお邪魔している。そんな訳でほとんどのスタッフの方とはお顔見知り。キャプテンさんや介添えさん、営業担当の方まで皆とてもよくしてくれる。
本題の今日の新郎新婦さんは、穏やかでこころ細やかで本当に良い方達でした。打ち合わせ時よりその雰囲気にほのぼのとした気持ちになりました。今日はそのままの延長で式披露宴を過ごしていたように見えました。その雰囲気を切り取って残してあげたい!と一生懸命シャッターをきりました。それにしても結婚式の一日は本当に早い。カップルが準備に費やすエネルギーを考えると、もっと楽しい時間は長くてもいい気がします。多くの外国では結婚式の一連のイベントは数日かけるというケースがとても多いもの。日本もそうあってもいい気がします。桜の花の一瞬の開花を楽しむ文化と言うか精神が、日本人には根付いている。と言う本を前に読みましたが、それでもせめてあと少し、本人達が楽しい!と実感できるくらいの時間のゆとりがあれば良いなぁ、といつも思う日本の披露宴です。
私個人的には今年の撮影は今日で締め。今年も一年、本当にたくさんの幸せをお裾分けいただきました。そのカップル達も結婚して初めてのクリスマスを迎え、新年を迎える訳です。その人生の一番輝ける日の撮影を任された重責とやり遂げた安堵感と達成感を思うとき、自分の仕事を誇りに思います。来年も優しい気持ちで撮影に臨みたいと思います。