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時生

Isao

続いて、東野圭吾著です。
「時生」これは個人的にとても良かったです。子供を持つ父としては共感したり、また若き日に父を亡くした者としてもどこか主人公とトレース出来る部分があったりして。
主人公の息子「時生」が遺伝的な病を発症・・・そしてついに死の淵に。悲しくも運命と受け入れる主人公夫婦。その時、記憶の奥にしまわれてきた主人公の不思議な過去が語られ始めます。それは、自分が過去「時生」に出会っていたというもの。

養子として育ち、自分を捨てた母を恨みながら日々を送っていた若き主人公。そんな自暴自棄な日に突然現れる時生。共に体験する数々の事件、そして知る自身の出生の秘密、「時生」の現れた意味!時生との別れ・・・
完全なSFですが、これは結構入りました。東野作品で初めて共感できる本に出会えました。これはよいと思います。

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