学生時代、アルバイトをするところは喫茶店ばかりでした。コーヒーのにおいが大好きだった事と、コーヒーにまつわる蘊蓄がとても面白くてハマっていました。
もちろん始めはコーヒーの味の違いなどほとんどわからず、もっぱらその種類の多さに驚きと喜びを感じていたりしました。
それでも、なんとか違いを見いだそうとマスターに隠れてブルーマウンテンのNo1を飲んでみました。一番高いものの方が、味の違いがより判りやすいだろうと思ったからです。
果たしてブルーマウンテンNo1はかつてないほどスッキリした口溶けで、これは確かにおいしいと実感しました。それからはよく耳にするのキリマンジャロ、モカを始めブラジル、マンデリンと味の違いを実感し、またロースト次第でその豆の良さがより高まったり損なわれたりするという楽しさを知りました。
コーヒーをいれる道具にしても初め憧れたのはサイフォンでした。当時とても高価でやっとの思いで購入したものの入れてみると私にはペーパードリップの方がおいしく感じられ、結局サイフォンは家のオブジェになってしまいました。（もちろん挽き方を間違えるという事は卒業していましたので完全に私の好みです）
それからしばらくして、KEY COFFEEの仕入れ先の方から、『トアルコトラジャというコーヒーがとてもおいしいよ。」と試供品をもらいました。飲んでみるとこれはおいしい！ブルーマウンテンNo1ほどすんなりのどにしみわたるという感じではないのですが、ニュートラルな感じは似ています。酸味も苦みも無い方がいいと思っている私にはぴったりでした。
それから２０年、いまでも私の一番はトラジャです。新越谷の駅ビルにカルディコーヒーの支店があります。ここで買うのは「トラジャママサ」比較的良心的な価格でグッドです。
