FUJIFILM X-H2 ファーストインプレッション。期待が大きかったからこその戸惑い

本日発売となったX-H2を迎え入れた。期待はかなり大きかった。

しかし、率直な第一印象を一言で表すなら、「困惑」である。

バリアングル液晶を採用し、軍艦部からシャッタースピードダイヤルも姿を消した。その姿を見る限り、スチルカメラというより、動画撮影を強く意識したモデルと言ってよいだろう。

もちろん、それ自体が悪いわけではない。ただ、私どもの撮影スタイルとは、少し方向性が異なるように感じた。

良くなった点もある。

まずは記録媒体がCFexpressに対応したことだ。高速な連続書き込みが可能になり、動画撮影では大きなメリットとなるだろう。

しかし、私どもはスチル撮影が中心である。X-H1でもバッファが詰まって困った経験はほとんどなく、この恩恵を受ける場面はまずない。ここにも、動画を主軸に据えたモデルであることが見て取れる。

もう一つは、バッテリーの大型化だ。

これは純粋に歓迎したい進化である。X-H1やX-Pro3、そしてプライベートで使用していたX-E3も含め、従来のバッテリーは持続時間に不満があった。性能というより、単純に容量が小さすぎたのだと思う。この改善は素直に評価したい。

なかなか辛口なファーストインプレッションとなってしまったが、それが現時点での率直な感想である。

これから使い込むことで印象が変わるのか。それとも、早々に買い替えを考えることになるのか。

残念ながら、この時点では後者になるような気がしてならない。

「だったら、買うな」という話である。まったくその通りだ。

だが、その背景にはX-H1への複雑な思いがある。

フラッグシップを名乗って登場しながら、発売から半年ほどで、事実上その座をX-T3へ譲ることになった。それでも仕事の道具として使い続けてきた。そして「H2は当分出ないだろう」と勝手に思い込んでいた矢先の発表だったため、十分に考えることなく予約してしまったのである。

そう考えると、どうやら私はHシリーズとは相性が良くないのかもしれない。

もちろん、これはあくまで私自身の撮影スタイルとの相性の話である。動画を中心に撮影する方であれば、まったく異なる評価になるだろう。

カメラの出来が悪いと言いたいのではない。自分が求める道具と、このカメラが目指した方向性とが、少し違っていた。それが、発売日に抱いた率直な印象である。

Share if you like it!
  • URLをコピーしました!
目次