
あらためて自己紹介をさせていただきます。
イースターエッグ代表の笹倉です。
私は、ごく普通の会社員として約10年間働いていました。写真とは無関係の世界です。
そんな私が32歳のとき、「写真で生きていこう」と決意しました。
不思議なことに、目指したのは報道写真でも、ファッション写真でもありません。建築写真でも風景写真でもない。
私が心に描いた夢は、街の写真スタジオをつくることでした。
もちろん、報道も、ファッションも、建築も、風景も、旅行写真も大好きです。それでも、なぜか頭に浮かんだのは、街角にある、ごく普通の写真館でした。
今思えば、それは「誰かの人生に寄り添う写真を撮りたい」という気持ちの表れだったのかもしれません。
写真との出会いは、子どもの頃にさかのぼります。
駅前にあった小さなDPショップのおじさんが、本当に親切な方で、カメラの扱い方から写真の楽しさまで、たくさんのことを教えてくれました。
その時間が嬉しくて、夢中になってシャッターを切っていました。
当時はフィルムの時代です。
子どものお小遣いでフィルムを買い、一枚一枚を大切に撮る。今の感覚で言えば、シャッターを一回切るたびに数百円の価値があるような気持ちでした。
36枚撮り終えて現像に出し、出来上がるまで数日待つ。
あの待ち遠しさは、デジタル全盛の今では味わえない特別な時間だったように思います。
別のカメラ店では、星空の撮影も教えていただきました。
無理をして赤道儀を買い、長時間露光に挑戦したものの、肝心の三脚には予算が回らず、星は思うように点になりませんでした。
当時の私は、新しいレンズやモータードライブには憧れても、三脚の重要性には気付いていなかったのです。
そんな失敗も、今となっては懐かしい思い出です。
思春期を迎えても、写真を仕事にしようとは考えていませんでした。
写真は、あくまでも大好きな趣味。
私は好奇心が強く、興味を持ったことには何でも挑戦する性格ですが、多くの趣味は長く続きませんでした。
ところが、写真だけは違いました。
どれだけ時間が過ぎても飽きることがなく、気が付けば人生のいつもそばにありました。
そして30歳を過ぎた頃、この趣味を一生の仕事にしたいという想いが、自然と確信へ変わっていったのです。
そうして、写真事務所を立ち上げました。
資金も、コネも、大きな後ろ盾もありません。
それでも、お客様の人生にとってかけがえのない一日を任せていただける写真家になりたいという想いだけは、誰にも負けませんでした。
結婚式は、数時間の出来事です。
しかし、その数時間には、おふたりが何か月も、時には何年もかけて準備してきた想いが凝縮されています。
その時間を、数百枚の写真に託される責任は、とても大きなものです。
だからこそ、一枚一枚に誠実でありたい。
期待してくださる方がいる限り、技術を磨き、人としても成長し続けたい。
その気持ちは、写真を始めた頃から今まで、何ひとつ変わっていません。
写真は、その日だけのものではありません。
十年後、二十年後、そして次の世代へと受け継がれていく、大切な記録です。
その一枚を任せていただけることに感謝しながら、これからも、お客様一人ひとりの人生に寄り添う写真を撮り続けていきたいと思っています。
末永く、どうぞよろしくお願いいたします。


