
今日は少し機材の話です。
当時からイースターエッグでは、銀塩プリントを主軸としながらも、デジタルフォトの分野でも常により良い環境を目指していました。撮影技術の向上はもちろんのこと、制作環境への投資も欠かせません。
アトリエでデジタルアルバム制作に使用していたのはマッキントッシュ。しかも当時の最高峰であったPower Mac G5です。メモリーも十分に搭載し、写真編集には申し分のない環境でした。
ところが、人間というのは不思議なもので、毎日使っているとその快適さが当たり前になってしまいます。アトリエでは何の不満もなく作業していても、自宅のパソコンで仕事をしようとすると途端にその差を痛感するのです。
とはいえ、自宅のマシンも決して非力ではありません。iMac G5にメモリー2GB。当時としては十分に高性能な構成でした。それでもアトリエの環境に慣れてしまうと、どうしても物足りなく感じてしまいます。贅沢な悩みですね。
さて、その頃発売されたばかりだったのがMac Proです。Power Mac G5の後継機として登場し、そのスペックは実に魅力的でした。
必要なオプションを加えて見積もってみると約80万円。少し構成を抑えても65万円ほどになります。決して安い買い物ではありませんが、制作効率が大幅に向上するのであれば十分に価値がある。そう考えて、ほとんど購入する気持ちになっていました。
ところが調べてみると、一つ大きな問題がありました。
前年からAppleがIntel製CPUへ移行した影響で、私たちの主力ソフトであるPhotoshopがまだネイティブ対応していなかったのです。Rosettaという互換システム上で問題なく動作はするものの、本来の性能を十分に発揮できないとのこと。
それならば、期待していたほどの速度向上は得られないかもしれません。
高価な機材は、ただ新しいから導入するものではなく、仕事の品質や効率向上につながってこそ意味があります。そう考えた結果、今回は見送ることにしました。
Photoshopの正式対応を待ってから改めて検討することに決定。
少しは冷静に設備投資を考えられるようになったのかもしれません。


