
フィルムの整理をしていて見つけた一枚
最近、昔撮影したフィルムを少しずつデジタル化しています。
保管箱の奥にしまわれたネガやポジを見返していると、その時代の空気や自分自身の気持ちまで一緒によみがえってくるようです。
この写真を撮影したのは1999年頃。
まだブライダルフォトグラファーとして駆け出しだった時代です。
当時は休日になると友人や知人にお願いして、人物撮影の練習や作品づくりを繰り返していました。ポートレートとブライダル、その間にある何かを探していた時期だったように思います。
今ならもっと上手く撮れるかもしれません。
ライティングも、構図も、撮影後の見せ方も違うでしょう。
それでも、この写真には当時の自分なりの精一杯が写っています。
フィルム写真は不思議です。
デジタルデータのように簡単には探せませんし、見返すにも少し手間がかかります。けれど、その手間があるからこそ、一枚一枚と丁寧に向き合えるのかもしれません。
写真のお二人は本当のカップルでした。
撮影から8年の時間が流れました。
今もお元気でしょうか。
そして、もし当時の写真をどこかに残してくださっているなら、とても嬉しく思います。
写真は撮った瞬間のためだけにあるのではなく、時間が経ってからもう一度出会うためにある。
そんなことを改めて感じた一枚でした。


