
春と秋のブライダルシーズンになると、本当にたくさんの新郎新婦様とのご縁をいただきます。
結婚式や披露宴、二次会と、毎週のようにさまざまな会場へ伺いますが、長く撮影を続けていても初めて経験する出来事はあるものです。
今回は、そんな「まさか」のお話です。
先日撮影を担当させていただいたお二人の二次会でのこと。
二次会といえば、ご友人やご親族が中心となり、披露宴とはまた違った賑やかな雰囲気になります。ゲームや余興も盛り上がり、会場全体が笑顔に包まれていました。
私も撮影をしながらその空気を楽しんでいたのですが、ゲームの進行中に「カメラマンさんも参加しませんか?」と声を掛けられました。
「まあ、当たることはないだろう」
そんな軽い気持ちで参加したのですが、それが思わぬ展開につながります。
ゲームはペアでのくじ引き。
いつものように撮影を続けながらシャッターを切っていると、新郎新婦が当選者を読み上げました。
すると――
聞こえてきたのは自分の名前。
一瞬、何が起きたのか理解できませんでした。
シャッターを押す指が止まり、会場を見ると、新郎新婦がこちらを見ながら大笑いしています。その時になってようやく状況を理解しました。
まさか本当に当たるとは。
ご友人やご親族がたくさん参加されている中で、自分が景品をいただいてしまって良いのだろうかとも思いましたが、お二人は笑顔で紹介してくださり、「ぜひ受け取ってください」と温かく声を掛けてくださいました。
しかも景品は、なんとクルージングチケット。
予想外にもほどがあります。
突然の出来事に驚いていると、さらにマイクを渡され、
「新郎新婦にひと言お願いします!」
とのこと。
頭の中は真っ白。
何を話したのか正直ほとんど覚えていません。
ただ、お二人への感謝の気持ちだけはお伝えした……はずです。
しかも当日はビデオ撮影も入っていましたので、その一部始終はしっかり記録に残っていることでしょう。
結婚式や二次会の撮影は、基本的には記録を残す立場です。
それでも時には、こうして自分自身が思い出の一コマに加えていただけることがあります。
本当にありがたいことです。
これも何かのご縁。
お二人のお気持ちに感謝しながら、いただいたクルージングチケット、大切に使わせていただこうと思います。
改めまして、本当にありがとうございました。


