
今日は来客の絶えない一日でした。
ありがたいことです。
ウクレレウルトラマンのBGMも何だか素敵でしたし、仕事もなかなか順調に進みました。
そんな合間を縫って、今日はモニターのキャリブレーション作業を行いました。
良い写真は、正しい色で見えてこそ意味がある
写真館の仕事というと、撮影技術やライティングに目が向きがちですが、それだけでは十分ではありません。
どれほど丁寧に撮影し、美しく仕上げた写真であっても、お客様にお渡しする段階で色が変わってしまっては意味がないからです。
私たちは写真を撮る仕事であると同時に、その写真を正しい色でお届けする仕事でもあります。
そのために欠かせないのが、モニターのキャリブレーションです。
同じ写真なのに色が違って見える理由
少し想像してみてください。
家電量販店でテレビが何台も並んでいる売り場を見ると、同じ映像を映しているのに、画面ごとに色や明るさが違って見えることがあります。
実はパソコンのモニターも同じです。
新品だから正しい色が出ているとは限りません。
むしろ多くのモニターは、店頭で鮮やかに見えるように青みが強く設定されていたり、コントラストが過剰になっていたりします。
その状態で写真の色を調整してしまうと、そのモニターでは綺麗に見えても、別の環境では全く違う色になってしまいます。
モニターの「癖」を測定する
キャリブレーションとは、簡単に言えばモニターの癖を測定する作業です。
専用の測定器を使って、
- 白は本当に白なのか
- グレーは正しいグレーなのか
- 赤や青や緑はどのように表示されているのか
を実際に測ります。
すると、そのモニターが理想的な色からどれだけズレているかが数値として分かります。
そしてその補正情報をコンピュータに記録します。
これが「カラープロファイル」です。
色を合わせるための共通ルール
プロファイルが作成されると、コンピュータは画像を表示する際にその情報を参照しながら、モニターが正しい色を表示できるよう補正を行います。
つまり、モニターごとの違いを吸収し、できるだけ共通の基準で色を再現する仕組みです。
もちろん、写真データはその先のプリント工程へ進みます。
印刷機や出力機器もまた同様に管理されており、それぞれが共通のルールのもとで運用されることで、撮影から仕上がりまでの色が安定して再現されるのです。(このルールをカラーマネージメントシステムと言いますが、それに関してはまた別の機会に。)
色管理は写真館の責任
時折、お客様から
「自宅のパソコンで見ると色が違う気がする」
というご相談をいただくことがあります。
そのような場合でも、私たちは自信を持ってご説明できます。
なぜなら、工房では色を感覚だけで判断しているのではなく、測定と管理によって色を合わせているからです。
写真の色は、好みや印象だけで決めるものではありません。
まず基準となる正しい色があり、その上で作品づくりがあります。
だからこそ、モニターキャリブレーションは決して地味な作業ではありません。
むしろ、写真の品質を支える土台そのものだと考えています。
真面目に、真面目に
工房では最低でも二週間に一度、モニターの再測定を行っています。
時間も手間も掛かる作業ですが、写真の品質を守るためには欠かせません。
撮影技術だけでなく、色の再現性にも責任を持つこと。
それが私たちの考える写真館の仕事です。
今日もまた一つ、安心してお客様にお写真をお届けするための準備が整いました。
真面目に、真面目に。
そんな気持ちで、これからも写真づくりに向き合っていきたいと思います。


