
今日は某スタジオで開催されたストロボワークショップに参加してきました。
カメラは毎年のように進化していますが、ライティングの基本的な考え方そのものは、フィルム時代から大きく変わっていません。だからこそ、撮影技術を磨く上では、今でもライティングを学ぶ価値は非常に大きいと感じています。
フィルム時代の撮影では、ISO100やISO400が事実上の標準でした。ISO800や1600のフィルムも存在しましたが、粒状性や画質を考えると、ウェディングのような仕事で積極的に使うことはほとんどありませんでした。
つまり、感度が低いということは、その不足分を光で補わなければならないということです。そのため、ストロボには十分な光量が求められ、コマーシャル撮影では大型のモノブロックストロボが当たり前でした。一方、スナップ撮影では機動力も重要になるため、大きなストロボを持ち歩くことは現実的ではありません。そのため、私たちは明るいレンズを使い、少しでもフィルム感度の弱点を補う工夫をしてきたのです。
今回のワークショップで扱ったのは、その常識とは少し違うアプローチでした。
一般的にはカメラのホットシューに取り付けるクリップオンストロボを、カメラから離れた位置に設置し、ワイヤレスで発光させる、いわゆるオフカメラライティングです。
以前であれば、このような撮影には大型ストロボを使用するのが普通でした。しかし、現在のデジタルカメラは状況が大きく変わっています。
ISO1600、さらにはISO3200程度まで画質を大きく損なわずに使用できるようになったことで、必要なストロボ光量は以前とは比較にならないほど少なくなりました。これによって、小型のクリップオンストロボでも十分にライティングを組み立てられる場面が増えています。
さらに現在のクリップオンストロボには、FP発光(ハイスピードシンクロ)が搭載されています。これにより、従来のシンクロ速度という制約を超え、高速シャッターを使いながらストロボ撮影を行うことができます。
背景を大きくぼかすために開放絞りと高速シャッターを組み合わせたり、逆光の中で人物だけに適切な光を与えたりと、フィルム時代には難しかった表現が、ごく身近な機材で実現できるようになりました。
もちろん、モノブロックストロボには圧倒的な光量やリサイクルタイムなど、小型ストロボにはない強みがあります。しかし、デジタルカメラの高感度性能の進化によって、クリップオンストロボが活躍できる領域は確実に広がっています。
カメラの進化は、単に画質を向上させただけではありません。ライティングという表現そのものの自由度を、大きく押し広げてくれたのです。
非常に刺激の多いセミナーでした。
「鉄は熱いうちに打て」。
学んだことは、忘れないうちに実践するのが一番です。まずはリモートコマンダーを用意して、明日から早速練習を始めようと思います。
ですが、ここ最近のデジタルカメラの技術向上は目覚ましく、いやまISO1600、場合によってはISO3200でも実用の範囲に入ってきました。ここまで感度が上がれば、小さなクリップオンストロボでも、フィルム時代のモノブロックに近い効果を得ることが出来ます。それどころか多くのクリップオンストロボには、FP発光という機能があるため、ISOを上げ、絞りを開き、シャッターを思いきり速く。またはその逆も。そんな撮影も叶います。デジタル化によって、X接点とか幕切れとか、ストロボ関連の大きな制約が解き放たれようとしています。そして、その先にどんな絵を作ることが出来る様になるか。そんな意義あるセミナーでした。
鉄は熱いうちに撃て。明日から早速練習を始めようと思います。まずは、リモートコマンダーを用意しなくては。


