フィルム時代の道具たち

工房の整理をしていたところ、懐かしい6×4.5判用のネガキャリアが出てきました。

ネガキャリアとは、暗室で写真をプリントする際にフィルムを固定するための道具です。フィルム時代には毎日のように手にしていたものですが、デジタル化が進んだ今では、目にする機会も少なくなりました。

写真の中でネガが載っているものが35mm判用、もう一方が6×4.5判用のネガキャリアです。

それぞれの中央部分は、フィルムサイズに合わせて開口されています。並べてみると、その大きさの違いがよく分かります。

35mm判は長年にわたり最も広く使われてきたフィルムサイズです。一方、6×4.5判は「中判」と呼ばれるカテゴリーに属し、より大きなフィルム面積を持っています。

フィルム写真の世界では、一般的にフィルム面積が大きいほど豊かな階調や高い解像感を得ることができます。そのため、ポートレートや商業写真の分野では、中判カメラが広く活躍していました。

では、画質の面で有利な中判フィルムがあるにもかかわらず、なぜ35mm判がこれほど普及したのでしょうか。

その理由には、カメラの大きさや機動性、撮影枚数、コストなど、さまざまな要素が関係しています。

写真の歴史を振り返ると、画質だけでは語れない面白さがあります。工房には今でもこうした道具が残っており、時折手に取ると、フィルム時代の仕事を思い出します。

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