Go west

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南青山から柿の木坂へ

長いようで、振り返ればあっという間だった六年半。

南青山のアトリエとも、今日でお別れです。

青山一丁目駅から徒歩二分。都心のど真ん中にありながら、不思議なほど静かなこの場所で仕事ができたことを、今は心から幸せに思います。

思えば、この場所へ移ってきたのは2007年1月のことでした。

その前に構えていた六本木の事務所は、駅から徒歩一分という立地こそ魅力的でしたが、秋分から春分までは六本木ヒルズの影に入り、日中でも薄暗い雑居ビルの五階。会員制クラブや飲食店、エステ、探偵社など、実に個性的なテナントが並ぶビルでした。

夜になると街の表情も一変し、ウェディングの打ち合わせをするには、少し現実的すぎる環境だったように思います。

それでも、2005年当時のイースターエッグは創業二年ほど。年商もようやく1,500万円を超えた頃で、会社としての信用はまだ十分とは言えません。物件の審査では何度も断られ、ようやく借りることができたのが、あの六本木の事務所でした。

それから一年半。

少しずつ実績を積み重ね、お客様とのご縁も増え、ようやく巡り会えたのが、この南青山のアトリエです。

神宮外苑の銀杏並木まで徒歩五分。赤坂図書館まで一分。すぐ近くには赤坂御用地があり、時折、皇族の方々をお見かけすることもあるほど穏やかな街でした。

デザイナーズマンションの一室という環境も、当時の私には少し背伸びをしたような特別な場所で、「ここで仕事をしている」ということ自体が誇らしかったのを覚えています。

この場所で、ウェディング撮影のご依頼は大きく増えました。

そして、結婚式だけで終わらず、結婚記念日、お子様の誕生、お宮参り、ご家族の記念写真へと、ご夫婦の人生に寄り添うお仕事も少しずつ増えていきました。

一方で、打ち合わせには最適だったこのアトリエも、本格的なスタジオとして使うには限界がありました。

もっとお客様と長くお付き合いできる場所。

もっと写真を撮るための環境。

そう考え続けた末に辿り着いたのが、このたび移転する目黒区柿の木坂です。

そして、柿の木坂。

カリモクのテーブルとチェアなどが次々と運び込まれ、急ピッチでオープンに向け、色々なピースがはまってゆきます。

ウェディング専門として始めたイースターエッグですが、その後の人生にも寄り添い、お子様の成長、ご家族の節目、ご夫婦の記念日まで、何十年にもわたって写真を撮り続けられる場所にしたい。

この地で、しっかり根を張ろうと思います。この場所なら形にできる気がしています。

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