IL PAPIRO’s Albums have delivered

昨年から二度にわたり交渉を重ねてきた、イタリア・フィレンツェの工房「イル・パピロ」から、待ち望んでいたフォトアルバムやステーショナリーが、ようやく無事に届きました。

一冊一冊が職人の手によって丁寧に作られたアルバムには、工業製品にはない温もりと品格があります。こうした伝統的なものづくりが今なお受け継がれているイタリアという国には、日本とどこか共通する美意識を感じます。

一方で日本は、新しいものを取り入れる柔軟さに優れる反面、古くから受け継がれてきた技術や文化が、効率や価格競争の中で失われつつあるようにも思えます。職人の技や伝統工芸は、一度途絶えてしまえば簡単には取り戻せません。その価値に気づいたときには、もう二度と再現できないものになってしまうこともあります。

今回仕入れたのは、ファブリアーノ紙を使用した手作りのフォトアルバムをはじめ、レターセットなど、イル・パピロを代表するアイテムです。紙の質感、手仕事ならではの風合い、そして長い年月を経ても色褪せない美しさは、写真を収めるための器として申し分ありません。

近年では、結婚式だけでなく、お宮参りや七五三、入学・卒業、成人式といった人生の節目でも、「写真はデータだけで十分」という考え方が広がっています。

もちろんデータはとても便利です。しかし、データそのものには触れることはできません。

アルバムは、ページをめくる感触や紙の匂い、家族で囲んで思い出を語り合う時間まで含めて、一つの作品になります。何十年後、パソコンやスマートフォンが変わっても、そこにある写真は変わらず手元に残り続けます。

写真は、その瞬間を未来へ届けるためのものです。そして、その写真を包み込むアルバムもまた、未来へ受け継がれるべき存在だと私たちは考えています。

写真術は約200年の歴史しかありません。しかし、その短い歴史の中で、人々の人生を記録し、記憶をつなぎ続けてきました。

だからこそ柿の木坂写真工房では、撮影だけではなく、「写真を美しく残すこと」までを大切にしています。

イル・パピロのアルバムは、そんな想いに応えてくれる特別な一冊です。

ぜひ工房で実際に手に取り、その質感や美しさをご覧ください。スタッフが喜んでご案内いたします。