デジタル時代の納品
仕事の大半がデジタル化され、納品の方法も大きく変わりました。
もちろん、現在でもフィルムでの撮影は行っていますが、提携会場での仕事はその約8割がデジタル撮影になっています。
フィルム撮影の場合、撮影後の火曜日か水曜日になると、カメラマンが撮影済みのフィルムをどっさりと持ってきます。それを富士フイルムさん指定の現像袋に詰め、現像へと回していきます。フィルムは約1週間後、現像されたネガとなって戻ってきます。
ネガが仕上がるまでの間、カメラマンは期待と不安が入り混じった気持ちで待ち続けます。
シャッターチャンスを逃してはいないか。
露出は適正だったか。
ピントは外していないか。
構図は狙い通りに決まっているか。
そうしたすべてを撮影直後に確認できるデジタルフォトの世界は、単に従来の作業手順を置き換えるだけではなく、カメラマンの在り方そのものを変えていくのではないかと感じています。
その話については、また改めてまとめてみたいと思います。
さて、今日の話題はデジタルデータの納品についてです。
デジタル化が進んだ当初も、納品方法そのものはフィルム時代とそれほど変わりませんでした。火曜日か水曜日になると、カメラマンがCFカードをアトリエへ持参し、サーバー機へデータをコピーしていきます。場合によっては、データを書き込んだCD-ROMを宅配便で送ってもらうこともありました。
しかし、それではデジタルのメリットを十分に活かし切れているとは言えません。
デジタル撮影ができるカメラマンであれば、皆Photoshopを扱えますし、インターネット環境も整っています。それならばFTPで納品してもらえば、納品のたびにわざわざ青山まで来る必要はありません。
もちろん、顔を合わせることで得られるものの大きさを否定するつもりはありません。それでも、業務効率という観点から考えれば、遠隔での納品は大きなメリットがあります。
VPNの壁
となれば、次はサーバーの設定です。
ある程度ネットワークの知識には自信がありましたが、サーバーの設定となると話は別でした。FTPだけなら何とか構築できても、セキュリティを考えればVPNを通したい。しかし、そこから先はまったくの手探り状態です。
そこで頼ったのが、ねこじゃらしさんでした。
もともとMacServerのサービスでお世話になっていたのですが、このような案件にも対応していただけるか相談したところ、快く引き受けてくださいました。そして、あっという間にVPN環境が構築され、安全かつ確実にファイルの送受信が行える仕組みが完成したのです。
スタッフの中には、まだADSL回線を利用している者もいます。しかし、このような場面では光回線との差が歴然と現れます。
ウエディング撮影1件分のデータ納品にかかる時間は、光回線でおよそ2時間。これに対してADSLでは8〜12時間ほどかかるのが実情です。
それでも、納品のために費やしていた時間や移動の手間が大幅に削減されることを考えれば、カメラマンにとってのメリットは非常に大きなものでしょう。
もちろん、私たちイースターエッグの作業効率が向上したことは言うまでもありません。
インターネット、恐るべし。
これから先、どのような発展を遂げていくのでしょうか。
古き良きものを大切にしながらも、新しい技術を積極的に取り入れていく。そんな姿勢を持ち続けたいと思います。
今回の仕組みづくりは、ねこじゃらしさんのおかげで実現することができました。本当に感謝です。
大手の企業のネットワーク構築や、管理を得意としているようですが、私どものような規模の会社にも迅速かつ親切丁寧に、相談に乗って頂けます。是非お勧めいたします。


