SanDisk SDSSDE61

新しいiMacには、なぜかSDカードスロットがありません。
Appleは昔から、大胆すぎる断捨離を濫用する嫌いがあります。独自規格のLightningコネクタは長らく手放さなかったのに、写真ユーザーには必須とも言えるSDカードスロットはあっさり廃止。こういうところは実にAppleらしいというか、なかなかの気まぐれです。
とはいえ、無いものは無い。仕事では毎日のようにSDカードを扱うので、観念してカードリーダーを購入することにしました。
調べ始めると、これが意外と奥深い世界です。小さな周辺機器にもかかわらず、価格帯も性能も実に様々。こういう時に迷走するのが私の悪い癖です。
もっとも経験上、「少し良い物を買って、ここまでは要らなかったかな」と思う後悔よりも、「やはり上位機種にしておくべきだった」の後悔の方が長引きます。ですから、気になる物は徹底的に調べることにしています。
そんな末に選んだのが、SanDisk PRO-READER SD Express デュアルカード USB 3.2 Gen 2です。
正直なところ、カードリーダーとしてはかなり高価です。本当にそこまでの価値があるのか最後まで悩みましたが、安価な製品を買って結局買い直したトラウマが、最後のひと押しになりました。
結果から言えば、選択は正解でした。
USB-C接続で、約80GB・1600枚ほどのRAWデータをiMacの内蔵SSDへコピーしてみたところ、所要時間は約4分半。体感的にもかなり速く、待たされている感覚がありません。
もちろん冷静に考えれば、「本当にここまでの性能が必要だったのか?」という小さな疑問が頭をよぎらない訳ではありません。しかし、今さら考えても仕方がありません。すでに手元にあるのですから。
筐体は金属製で、冷却用のファンも搭載。発熱対策は十分ですし、持った瞬間に堅牢さも伝わってきます。大切なカードを扱う機材としては、なかなか安心感があります。
さらに、誤消去や誤書き込みを防ぐロックスイッチまで搭載されています。
「そんな機能、本当に使うだろうか」と思っていたのですが、実は一度だけ、このスイッチの存在に助けられたことがあります。
いや、正確には助けられたというより、振り回されました。
誤ってロックを掛けた事も知らず、定期的に行っている物理フォーマットをしようとしてした際、受け付けてもらえず、、、「結構な価格の新品なのに、もう壊れてしまったじゃないか!」と大騒ぎ。メーカーサポートへ問い合わせて初めて、ロック機能があり、自分でロックを掛けていたことに気付いたのです。購入時に徹底的に調べたのにです。そんなものです。
高性能な機材も、最後は使う人間次第。
そんな当たり前の事実を、カードリーダーから教わるとは思いませんでした。




