
学生の頃は、月曜日があまり好きではありませんでした。
学校が嫌いだったというわけではありません。ただ、土日にアルバイトをしたり、自分の意思で使える時間が増えてくると、「決められた場所へ行かなければならない」という感覚が少し苦手だったのだと思います。
それから時が流れ、写真を仕事にするようになった今。
月曜日は、むしろ気持ちを整える大切な一日になりました。
週末の撮影を終え、緊張感から解放されると、今度は撮影した写真と向き合う時間が始まります。
写真館やスタジオの仕事というと、カメラを持って撮影している姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。
けれど実際には、撮影後にも多くの工程があります。
その一つがRAW現像です。
デジタルカメラで撮影されたRAWデータには、撮影時の光や色の情報が豊富に記録されています。その情報を丁寧に引き出し、一枚の写真として仕上げていく作業がRAW現像です。
現像ソフトにもさまざまなありますが、それぞれに特徴があり、同じ写真でも仕上がりは大きく変わります。
現像作業に時間をかければ、それだけ良い写真になるという単純なものではありません。しかし、一枚一枚と向き合いながら最適な仕上がりを探していく時間は、暗室でプリントを焼いていた時代にも通じるものがあります。
だから私は、RAW現像を「デジタル時代の手焼き」と考えています。
撮影した瞬間に写真が完成するわけではありません。
光を見てシャッターを切り、その後に写真を整え、仕上げる。
その積み重ねによって、一枚の写真が完成します。
撮影技術はもちろんですが、写真を仕上げる技術もまた、写真館にとって大切な仕事の一つです。
撮影のあとに始まる仕事。
それもまた、写真作りの楽しさなのだと思います。


