道具にも、時間が宿る

柿の木坂写真工房には、現行の機材だけでなく、何十年もの時を重ねてきたライカのオールドレンズが数多くあります。

今では希少になったレンズばかりですが、ショーケースに飾るために手元へ迎えたわけではありません。

どれも、現役の撮影機材です。

撮影を終えれば丁寧に清掃し、必要に応じてメンテナンスを施し、また次の撮影へ送り出す。

そんな日々を繰り返していると、道具というより、長年一緒に仕事をしてきた相棒のような存在になってきます。

写真は、カメラだけでは撮れません。

もちろんレンズだけでも撮れません。

最後に写真を作るのは人ですが、その人の想いを支えてくれるのは、いつも道具たちです。

だからこそ、道具を大切に扱える人でありたい。

丁寧に使い、丁寧に手入れをし、その道具が持つ力を最後まで引き出してあげたいと思っています。

古いレンズには、新しいレンズにはない描写があります。

そして、それと同じように、長い時間を共にしてきた道具には、新品では得られない信頼があります。

今日もまた、この小さな相棒たちと一緒に、お客様の大切な一日を写真に残しています。

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