

少しユーモラスな姿をしたこのレンズは、宮崎光学の「ペラール」です。
ライカMマウント用として設計された、れっきとした本格派のレンズなのですが、その描写は現代の高性能レンズとは一線を画しています。
画面中心部は驚くほどシャープでありながら、周辺へ向かうにつれて解像感や光量が自然に落ちていく。その特徴は、最新レンズが目指す「画面の隅々まで均質な描写」とは対極にあるものです。
しかし、それこそがこのレンズの魅力でもあります。
私の勝手な表現ですが、まるで200年ほど前の光学技術者たちが、「もっと明るいレンズを」と夢を追いかけていた時代の挑戦者のような描写。F4という明るさを実現するために残された個性は、欠点というよりも、むしろ勲章のように感じられます。
宮崎光学は、そうしたチャレンジ精神や遊び心を今なお大切にしている、稀有な光学メーカーです。
スペックだけでは語れない楽しさを持つレンズを、現代に送り出し続けてくれる存在でもあります。
ご興味のある方は、ぜひ以下のリンクをご覧ください。
ただし——。
この世界はなかなか奥が深く、一度足を踏み入れると抜け出せなくなるかもしれません。
万が一レンズ沼にはまられても、当方は一切責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
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