FUJI X-T5のファームアップ

デジタルカメラの大きな魅力の一つが、ファームウェアのアップデートです。
新しい機能が追加されるような大きなアップデートもあれば、普段の撮影ではほとんど意識することのない細かな不具合の修正まで、その内容はさまざま。それでも、できることなら私は自分でアップデートしたくありません。
というのも、以前、とても苦い経験があるからです。
「明日は大切な撮影だから、万全の状態にしておこう。」
そう思ってファームウェアの更新を始めたところ、途中でまさかのバッテリー切れ。結果、カメラは起動不能になり、サービスセンターのお世話になることになってしまいました。
もちろん今のカメラは、当時よりもはるかに安全性が高く、さまざまなフェイルセーフ機能が組み込まれています。更新前には十分なバッテリー残量を確認し、途中で電源が切れないよう何重もの対策が施されています。
それでも、画面に表示される警告メッセージや進捗バーを見るたびに、どうしても緊張してしまうのです。
だからといって、毎回サービスセンターへ持ち込み、料金を払ってアップデートしてもらうのも現実的ではありません。

覚悟を決めて、いざ開始。
最近ではスマートフォン経由で簡単にアップデートできるようになり、以前に比べればずいぶん手軽になりました。それでも、やはり「途中で止まったらどうしよう」という不安は消えません。
画面に表示される進捗バーを見つめながら、
「どうか、このまま最後まで終わってくれますように……。」
そう祈る時間は、実際には10分もなかったはずなのに、とても長く感じられました。

そして、無事にアップデート完了。
何度経験しても、この瞬間だけは心からほっとします。


