冷静になる
あと2年使う――結論
出来れば購入したかった、M5チップを搭載した新型MacBook Pro 16インチ。
ただ、どれだけ調べても、写真を仕事に使う自分にとっては、今使っているM1 Maxで充分。それどころか、性能的には「おつりまでくる」というのが、どうやら冷静な結論のようです。
仮に強硬に買い取り店へ持ち込んだとしても、持ち出しは50万円弱では済まなそうなM5 MacBook Proを、今買う理由。
突き詰めてしまえば、子どもが「もっと性能のいいおもちゃが欲しい」と駄々をこねているのと、さほど変わりません。
それでも、銀行口座なりブロックチェーンの先なりに、自由に使えるお金が有り余っていたなら、きっと買ってしまうでしょう。
――という自分の子どもっぷりは、素直に認めておきます。
現実を、今一度整理してみる
要するに、今回は「欲しいもの」に現実を合わせるのではなく、「現実」に行動を合わせることにしました。
となれば、今まで以上に丁寧に愛機を使うことが大切です。
この30年弱、カメラでもPCでも、ようやく自分が性能や機能の進化に追いついてきた頃には、さらに新しいテクノロジーを積載した新型が登場する――というサイクルが、ずっと繰り返されてきました。
経験則からいえば、最も効率の良い買い替えサイクルは、おおむね3~4年。これに則って、機材の入れ替えを繰り返してきたわけです。
ところが、コロナ禍以降、世界は大きく変わりました。
円安や半導体不足の影響もありますし、成熟しきった日本市場においては、「大量生産・大量消費」というスタイルそのものが、以前ほど当たり前ではなくなったように思います。
新機種は、以前にも増して高嶺の花。
そもそも、ものの供給のされ方自体が、以前とは大きく変わってしまいました。
もっとも、それに歩調を合わせるように、中古機材の買い取り価格も想像以上の値が付くことがあります。
つまり、何かのきっかけで買い替える可能性そのものは、まだ残されている。
その時になれば、これまで丁寧に扱ってきたことが、ようやく日の目を見るかもしれません。
今は大掃除の時

どれほどあがいてみても、今はその時ではない。
ならば、せめて新品のように大掃除をしてやろう。
というわけで、筐体、画面、キーボード周りを、まずはざっと点検してみます。

腕時計のチタン製バンドと干渉してしまった左手前の角には、無数の擦り傷があります。
とはいえ、4年使ってきたことを考えれば、これは自然劣化の範囲でしょう。
キーボードのキー表面のテカリも、ある意味では4年間の勲章と考えることができます。
ただし、手油を放置してこうなったわけではないことは、明言しておきたい。
キーの一つひとつに施されたマットブラックの塗装が、数万回、あるいはそれ以上の指紋と爪による波状攻撃を受け続け、その結果としてテカリと無数の細かな傷が刻まれているのです。
液晶に関しては、保護フィルムを貼っているので、こちらはまったくのノープロブレム。
これらはいずれも、普段から使っているApple純正のポリッシングクロスで、ほぼ解決します。
キーボードの隙間に溜まった塵と埃

何より手強いのが、キーの周囲にある、ほんの僅かな隙間に入り込んだ塵埃です。
無塵室で作業をしているわけではないので、ある程度は避けられません。
とはいえ、私はどうしてもキーボードカバーをしたくない。
なんだか、よだれかけみたいでダメなのです。
新車のシートに被せられているビニールを、いつまでも剥がさない。
文庫本の帯を、後生大事に残しておく。
こういうことが、私にはどうにも理解できません。
私は、どれほど希少なものであっても、それが本来「道具」であるなら、普通に使います。
記念モデルだろうが、トリビュートモデルだろうが、限定モデルだろうが容赦しません。
1万円銀貨や10万円金貨だって、普通に使ってしまいます。
そもそも、飾るために何かを買ったことは、ほとんどありません。
どんな初版本でも、平気でページの端を折ってブックマーク代わりにしてしまう。
大切にするって、いったい何なのでしょう。
そんなわけで、積年の塵は、ことわざ通り「山」とまではいかないものの、それなりに溜まっているようです。
これには理由があります。
MacBook系は、電源を切って掃除をしようとしても、何かのキーに触れると電源が入ってしまいます。
その状態を無視して掃除を続けようものなら、意図せず音声認識モードが立ち上がったり、安全機能が働いたりして、掃除どころではなくなってしまう。
そんなわけで、腰を据えて掃除をすることができないまま、今日まで来てしまいました。
Apple Supportによるキーボードのお手入れ方法
気を取り直して、キーボード周りを掃除する良い方法はないものかと調べてみました。
すると、灯台下暗し。
ちゃんとApple Supportにありました。
今回は、そのマニュアルに忠実に従って掃除してみることにします。
普段から電動のブロワーで埃を飛ばしてはいましたが、どうやらこれにも「作法」があるらしい。
これは、この機会に知ることができた小さな知的収穫でした。
詳しい手順については、以下のリンクをご参照ください。
キーボードのキーを綺麗にしたい
ここまで長々とレポートしてきたところで、ふと気付きました。
少し勉強になった点を除けば、ここまでの作業、普段やっていることと大して変わりません。
しかし、あと2年使うと腹を決めたからには、やはりキーをできるだけ綺麗にしておきたい。
この思いは、むしろ強くなってきました。
ルーペ片手に

そんなわけで今日は、ルーペを片手に、あと2年使うと腹をくくったMacBook Pro Late 2021 16インチの現状を、あらためて調べてみることにしました。
繰り返しますが、原則として機材は大切に、そして可能な限り綺麗に使います。
しかし、映画『インフェルノ』のノベルティでもらったルーペ。
これが、なかなかバカにできません。
1ミリにも満たないキーボードの隙間に潜んでいる塵や埃を、これでもかというほど見つけてくれます。
肉眼では「ちょっと埃があるな」程度だったものが、ルーペを通して見ると、「見なければよかった」と思うレベル。
そこにある現実を、容赦なく突きつけてきます。
早速、レンズ用のハンディブロワーのお出まし。
それでも気が済まないので、電動ブロワーも投入します。

ここで、いつもとは少し手法を変えて、先ほど見つけたApple Supportの手順に従い、念入りに吹き飛ばしてみることにしました。
手順によれば、
- MacBookを手前に75°ほど立てた状態にし、左から右へブロワーをかける。
- 左側面を下にして90°直立させ、同じように左から右へブロワーをかける。
というもの。
ところが、目視でも分かる少し古めの塵埃は、どうやら固着しているらしく、風量を最強にしてもなかなか取れません。
そこで、綿棒に蒸留水をほんの少しだけ含ませ、隙間を優しく拭き上げていきます。
これで、隙間の塵埃については、大分甘めの判定で「まあ、良し」とします。
さて、次なる難関は――
キーボードの「キーそのもの」の掃除です。



